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2015/3/20

一般・技術・その他 (旧)

ドイツ「プラットフォーム・インダストリー4.0」、新体制でスタート

この記事の要約

ドイツのヨハンナ・ヴァンカ連邦教育研究相とジグマール・ガブリエル連邦経済エネルギー相は16日、ハノーバーで開催された国際情報通信技術見本市「Cebit」(開催期間:3月16~20日)で産業のデジタル化を目指す「プラットフ […]

ドイツのヨハンナ・ヴァンカ連邦教育研究相とジグマール・ガブリエル連邦経済エネルギー相は16日、ハノーバーで開催された国際情報通信技術見本市「Cebit」(開催期間:3月16~20日)で産業のデジタル化を目指す「プラットフォーム・インダストリー4.0」の発足を共同発表した。政治、経済、学術、労働組合が連携する組織構造や、5つの重点テーマの作業グループなどについて明らかにした。

ドイツの「インダストリー4.0」は「第4次産業革命」を意味するもので、産業のデジタル化により製造分野に大きな転換をもたらす試みが進められている。

ドイツでは2013年にドイツ機械工業連盟(VDMA)、ドイツ電気・電子工業会(ZVEI)、ドイツ情報通信技術業界連盟(Bitkom)の3業界団体の主導により同名のイニチアチブが発足した。今回は新たに発足した「プラットフォーム・インダストリー4.0」では、活動の幅を政治や社会にも広げ、テーマや組織構造を新たにして活動を開始する。

新プラットフォームのトップには、ヴァンカ連邦教育研究相とガブリエル連邦経済エネルギー相の両閣僚と、経済界、労働組合、学術界の代表が就く。

「プラットフォーム・インダストリー4.0」は4月15日に、国際産業技術見本市「ハノバー・メッセ」でキックオフイベントを開催する予定。同イベントでは、VDMA、ZVEI、Bitkomの3業団体のこれまでの成果や、新しいプラットフォームの展望や目標、今後の課題などを発表・議論する予定。

■ 中堅企業の参加を重視、標準・規格化など5つの作業グループを発足

ヴァンカ連邦教育研究相は、「ドイツにおけるインダストリー4.0の実現には、中堅企業がインダストリー4.0のチャンスを利用できるようにすることが重要である」と述べ、「そのためには情報技術の安全性と信頼性を改善する必要があり、この分野の研究を強化する」と強調した。

重点を置く5つのテーマの作業グループは、◇参照アーキテクチャ(リファレンス・アーキテクチャ)、標準化および規格化◇研究およびイノベーション◇ネットワークシステムの安全性◇法的枠組み◇労働、専門教育/継続教育――で、必要に応じて新たな作業グループを立ち上げていくとしている。

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