中国自動車大手、吉利汽車は3月26日、英タクシー製造子会社ロンドン・タクシー・カンパニー(LTC)の新たな研究開発・生産拠点に2億5,000万ポンドを投資すると発表した。ロンドン市で2018年から市内を走るタクシーの新規登録が電気自動車(EV)など温暖化ガスを排出しない車に限定されることを受け、EVタクシーや超低排出ガスタクシーの研究開発と生産を強化する。
LTCはロンドン名物「ブラックキャブ」の生産を手がける。声明によると、新拠点はLTCの既存拠点に近いコベントリーのアンスティ地区に建設される。敷地面積は8万5,000平方メートルで、約1,000人を雇用し、17年から稼働を開始する。年産能力は18年までに3万6,000台と、現行の10倍に引き上げられる見通しだ。
英国のキャメロン首相は、「吉利汽車が2億5,000万ポンドを投資し、1,000人の雇用を創出するというのはコベントリーにとって素晴らしいニュースだ。これは、企業を支援して雇用を生み出し、景気回復を確実なものとする我々の経済計画に対する信頼の表れだ」とコメントした。