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2015/4/24

一般・技術・その他 (旧)

14年の新車CO2排出量2.6%減、17カ国で規制値下回る

この記事の要約

欧州環境庁(EEA)が15日公表したリポートによると、2014年に欧州連合(EU)域内で登録された乗用車の二酸化炭素(CO2)排出量は走行1キロメートルあたり平均123.4グラムで、前年比2.6%減となった。EUは201 […]

欧州環境庁(EEA)が15日公表したリポートによると、2014年に欧州連合(EU)域内で登録された乗用車の二酸化炭素(CO2)排出量は走行1キロメートルあたり平均123.4グラムで、前年比2.6%減となった。EUは2015年までに新車のCO2排出量を平均130グラム以下に抑えることをメーカーに義務づけているが、この目標はすでに13年に達成されており、14年はEU28カ国のうち17カ国で新車のCO2排出量が規制値を下回った。

リポートによると、1995年に域内で販売された乗用車のCO2排出量は走行1キロメートルあたり平均186グラムに上り、過去20年で33.7%削減されたことになる。ただ、EUは昨年、新車のCO2排出量を21年から平均95グラム以下に抑えることをメーカーに義務づける法案を採択しており、目標達成に向けてさらなる取り組みが求められる。現時点で最大の鍵を握るのは電気自動車だが、14年に域内で販売された乗用車に占める電気自動車の割合は0.3%にとどまっている。

欧州自動車工業会(ACEA)は「メーカー側の努力と巨額の研究・開発(R&D)投資により、欧州の自動車は世界で最も高い環境基準に適合している」と強調。そのうえで、電気自動車の本格的な普及に向け、充電インフラの整備など関連事業への支援を強化するよう各国政府に求めている。

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