米フォード・モーターと仏PSAプジョー・シトロエンは、ディーゼルエンジンに関する提携を延長する方針だ。仏経済紙『レゼコー』が報じた。
フォードとPSAの現行の提携協定は2017年末に期限を迎える。PSA関係者が『レゼコー』に明らかにしたところによると、フォードはPSAが2017年に導入を予定している新型ディーゼルエンジン「DV-R」の提供を受ける方向で協議を進めており、夏前にも提携の延長で合意する見通しとなっている。PSAは報道に関するコメントを拒否した。
PSAは、17~18年までに現在の1.4L/1.7Lのディーゼルエンジンを「DV-R」と呼ばれる新世代の環境対応型ディーゼルエンジンに切り替えていくと発表している。DV-Rは17年から施行される欧州排ガス規制「ユーロ6.2」に準拠するもので、PSAは仏北部ドゥブラン工場に6,000万ユーロを投じて2017年に年間64万基を生産する計画。18年には東部トレムリー工場に同じく年間64万基の生産能力を持つ生産モジュールを設置する。フォードはこれらの工場で生産されたDV-Rエンジンを半製品の形で供給を受け、英ダゲナムの自社工場で最終製品に仕上げるという。
フォードとPSAは1998年からエンジン分野で提携しており、累計2,600万基のターボディーゼルエンジンを共同生産している。