独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは15日、米同業TRWオートモーティブの買収手続きを完了したと発表した。TRWは今後、新事業部門アクティブ・アンド・パッシブ・セーフティーテクノロジーとしてZFグループに統合され、ZFフリードリヒスハーフェンの1事業部門となる。
ZFは2014年9月にTRWの買収で合意した。TRW株主の承認やカルテル当局の認可など、買収成立に向けた一連の前提条件をクリアし、手続きが完了した。これを受け、両社は今後、3~5年をかけてTRWのZFグループへの統合作業を進めていく。
統合作業は、新製品の開発や原材料の調達、販売、アフターマーケットなど、顧客にメリットをもたらす分野から着手する方針。また、買収手続きの完了により、TRW株式はニューヨーク証券取引所における取引が15日に停止された。ZFはTRWの資本の100%を保有する。
両社合わせた売上高は約300億ユーロ、従業員数は13万人を超える。