ベルギー化学大手のソルベイは7月28日、中国・常熟市の新工場でフルオロエラストマー(FKM)の生産を開始したと発表した。急速に成長しているアジアの自動車産業やその他の様々なハイエンド製品市場でFKMの需要が高まっていることに対応する。
常熟工場で生産するFKN「テクノフロン」は、広範な化学薬品に対する耐薬品性や摂氏250度以上の高温環境にも対応できる耐熱性を特徴とする。さまざまな金型成形技術で成形できる利点もあり、例えば、ガスケットやシャフトシール、ホースなど自動車や石油・ガス工業などでのシーリングに使用されている。
また、常熟工場では、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)「ソレフ」の生産ユニットも建設する計画で、同ユニットは2017年初めに操業を開始する予定。これらに加え、常熟工場では、調合工程も行う。