独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは7月31日、今年2月にキックオフイベントを開催したイニシアチブ「FAST(Future Automotive Supply Tracks)」の最初の戦略提携企業44社を発表した。ノミネーション作業を今後さらに継続し、2016年春に全ての提携企業が参加する最初の戦略会議「FASTサミット」を開催する予定。
FASTは、デジタル化など、自動車産業が直面する変化や課題に対応するため、サプライヤーとの協力関係を強化し、革新的な新技術をより迅速に実用化することを目指す取り組み。開発においてこれまでより早い段階でサプライヤーの意見を反映させていく意向。また、生産面でも世界の生産ネットワークにおけるサプライヤーとの協力関係を強化し、相乗効果を高めていく方針を示している。
VWグループは今後、ノミネートされた各社の首脳陣と協議し、各分野における戦略的および技術的な方向性について調整を図り、連携を深めていく方針だ。最初のノミネーション作業は2016年春までに終える計画で、今後さらに提携企業が増える可能性もある。また、提携企業の見直し・変更は継続的に行っていく意向も示している。