ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)は10日、2015年7月の国内新車(乗用車・小型商用車)販売が前年同月比27.5%減の13万1,087台だったと発表した。1~7月の累計も前年同期比35.3%減の91万3,181台となり、大幅な落込みが続いている。
自動車製造業者委員会(AMC)のシュライバー会長は、7月は減少幅が27.5%とこれまで(1~6月)の累計(前年比36.4%減)と比べ改善している印象を与えるが、これは前年同月の販売が低い水準にとどまっていたことに対する反動増によるもので、実際には「自動車市場は依然として、苦闘する経済と消費者の所得減少の中で低迷が続いている」とコメントした。また、政府や自動車業界による購入支援措置は減少の急拡大を防ぐ効果はあるが、市況を反転させるには相当なやり方で購入支援を大幅に強化する必要がある、との見解を示した。