カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナル傘下のマグナ・シュタイヤー (オーストリア)はこのほど、高級車メーカーの独BMWと英ジャガーから新たな受託生産事業を受注した。2017年に生産を開始する予定。これにより同社のグラーツ工場の生産台数は中期的に年20万台を超える見通しという。マグナ・シュタイヤーのギュンター・アプファルター社長が墺『クライネ・ツァイトゥング』紙に明らかにした。
業界では新規受注したモデルについて、BMWは「5シリーズ・セダン」と「Z4」、ジャガーは電気自動車のSUVと小型電気自動車との憶測もあるが、アプファルター社長はコメントを控えた。また、グラーツ工場に次ぐ2つ目の工場を建設する計画については、「グラーツ工場の生産能力が上限に達すれば必要になる」と述べ、2年以内に何らかの決定を下す可能性があるとした。
マグナ・シュタイヤーに関しては、米IT大手のアップルやグーグルと自動車生産で提携するとの憶測もある。アプファルター社長はこれについてもコメントを控えるとしたが、もしそのような機会があれば、当然引き受けるだろうと述べるとともに、従来の顧客からエンジニアリング業務を受注しているように、新規顧客の受注にも対応すると言及し、アップルやグーグルに対する協力に前向きな姿勢を示した。