米自動車部品大手のジョンソン・コントロールズが中国に設立した自動車内装の合弁会社延鋒汽車内飾系統(Yanfeng Automotive Interiors:YFAI)が9月のフランクフルト国際モーターショー(IAA)に初出展する。プレスデーの2日目である9月16日に記者会見を予定している。内装に重点を置いたコンセプトカー「ID 16」通して、2025年の運転を想定したアイデアや既存技術を紹介する。
YFAIは、ジョンソン・コントロールズと上海汽車工業集団(SAIC)傘下の自動車部品メーカー、華域汽車系統(HASCO)の完全子会社である延鋒汽車飾件系統(Yanfeng Automotive Trim Systems)が設立した合弁会社。7月に事業を開始したばかりで、YFAIとして公の場に出るのはIAAが初めてという。
コンセプトカー「ID 16(Innovation Demonstrator 2016)」では、自動運転技術の開発により車内空間の快適性や効率性がこれまで以上に求められることを想定し、個人の好みに柔軟に対応し差別化できるようなコックピットを採用したほか、気分に応じて照明を調整できるマルチカラーのLED照明を導入した。ミドルコンソールの収納部分もニーズに応じてデザインを変更できる。また、ひじ掛けには暖房機能を導入し、快適性を高めた。