独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)はロシア工場で生産した車両の輸出を検討しているもようだ。ロイター通信によると、VWの広報担当者は8月26日、ロシア法人内部でカルーガ工場から輸出する可能性について調査していることを認めた。ただし、決定事項ではないと付け加えた。
カルーガ工場では、VWの「ポロ」および「ティグアン」、VWのチェコ子会社であるシュコダの「ラピッド」を生産している。
ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)が発表した国内新車(乗用車・小型商用車)販売統計によると、VWの1~7月のロシア販売は前年同期比44%減の4万2,525台に落ち込んでいる。
また、ロイター通信によると、中国の自動車販売の大幅減少を受け、VWは中国工場で生産した車両を北米市場に輸出することも検討しているという。