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2015/9/18

企業情報 - 部品メーカー

独ボッシュ、米SEEOを買収

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュは15日、米カルフォルニア州のリチウムイオン電池メーカーSEEOの買収を発表した。SEEOはリチウムイオン電池の全固体セルに関するノウハウを持つ。ボッシュは、全固体2次電池の実用化により、202 […]

独自動車部品大手のボッシュは15日、米カルフォルニア州のリチウムイオン電池メーカーSEEOの買収を発表した。SEEOはリチウムイオン電池の全固体セルに関するノウハウを持つ。ボッシュは、全固体2次電池の実用化により、2020年までにリチウムイオン電池のエネルギー密度を2倍以上、コストは業界目標の半分以下からさらに引き下げることができると見込んでいる。

具体的には、現在の航続距離が150キロメートルの電気自動車が、300キロメートル以上を走行できるようになるという。

ボッシュは2014年にGSユアサおよび三菱商事と合弁会社「リチウムエナジー・アンド・パワー」を設立した。SEEOの技術は、両社との協力による開発技術を補完するものであると説明している。

■ 電動駆動装置、2015年に新車の約15%に装備=ボッシュ予想

ボッシュは、2025年には世界で生産される新車の約15%に電動駆動装置が搭載されると予想している。欧州では新車の3分の1台以上に電気駆動装置が搭載され、大部分はプラグイン・ハイブリッド車になると予想している。

現在のリチウムイオン電池は、アノードの材料の大部分が黒鉛(グラファイト)であることがエネルギー密度を制限する主因となっている。これに対し、全固体技術では、純粋なリチウムからアノードを生産することができ、充電能力を大幅に引き上げることができる。また、電解質に固体材料を使用するため、従来の電解液のように揮発して発火する恐れがない利点もある。

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