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2015/10/2

企業情報 - 部品メーカー

独ツインテック、コンテックを買収・OEM事業強化

この記事の要約

自動車用排ガス後処理システムを製造する独ツインテックは9月28日、独エンジニアリング会社のコンテックを9月30日付けで買収すると発表した。買収価格は700万ユーロ。コンテックの買収によりOEM事業を強化する。コンテックの […]

自動車用排ガス後処理システムを製造する独ツインテックは9月28日、独エンジニアリング会社のコンテックを9月30日付けで買収すると発表した。買収価格は700万ユーロ。コンテックの買収によりOEM事業を強化する。コンテックの創業者であるクラウス・ベンシュ社長は10月1日付けでツインテックの技術担当取締役に就任する。

コンテックはエンジンや排ガス後処理システムの開発・設計などを事業とし、ドイツの大手自動車メーカーを顧客に持つ。2014年の売上高は約3,400万ユーロ。営業利益(EBITDA)は170万ユーロだった。

一方、ツインテックは粒子状物質除去フィルターや、排ガスから窒素酸化物を取り除く選択触媒還元(SCR)システムなどを製造している。ツインテックの2014年通期の売上高は2,918万4,000ユーロ、EBITDAは184万4,000ユーロ。ツインテックはコンテックの買収により、総合的な排ガス後処理システムを提供できるようになる。

買収後の従業員数は約450人となる。また、2016年の売上高で5,500万~6,000万ユーロ、EBITDAで約350万ユーロを見込んでいる。これはツインテックの2014年の業績の約2倍に相当する。

ツインテックは2014年に、スイスの排気ガス後処理システムメーカーのバウモト(Baumot)を買収している。今後さらに買収による事業拡大を検討していく方針を示している。

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