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2015/10/30

一般・技術・その他 (旧)

ハンブルク港運営会社、ブダペストに鉄道貨物ターミナル建設

この記事の要約

独ハンブルク港運営会社(HHLA)の運送子会社メトランスは10月21日、ハンガリーの首都ブダペストに建設する新しい鉄道貨物ターミナルの定礎式を行った。欧州北部の港と中東欧、南欧・南東欧を結ぶインターフェイスとする。月25 […]

独ハンブルク港運営会社(HHLA)の運送子会社メトランスは10月21日、ハンガリーの首都ブダペストに建設する新しい鉄道貨物ターミナルの定礎式を行った。欧州北部の港と中東欧、南欧・南東欧を結ぶインターフェイスとする。月250本の貨物車両に対応することが可能で、処理能力は年25万TEU (20フィートコンテナ換算)となる予定。2017年に稼働する計画で、約200人の雇用を見込んでいる。

ブタペストの鉄道貨物ターミナルの建設は、鉄道、船舶、航空機など異なる輸送手段を組み合わせた複合一貫輸送(インターモーダル輸送)を強化する戦略の一環。コンテナの積み替えをするハブターミナルのほかに、港間やハブターミナル間を結ぶシャトルターミナルの機能も持つ。ブダペストを経由して、成長市場の中東欧や、アドリア海やギリシャの港を結ぶ輸送機能を強化する。

ブタペストのターミナルには、クレーン2基で積み替え作業を行う長さ650メートルの線路6本のほか、空コンテナ置場に向かう長さ500メートルの線路2本を建設する計画。ブダペストからの鉄道輸送と陸上輸送に加え、将来はドナウ川を利用した陸内船輸送の可能性も視野に入れているとう。

メトランスは現在、ハンガリーで年17万TEU(20フィートコンテナ換算)の輸送能力を持つ。また、中東欧ではチェコのプラハとチェスカー・トジェーボヴァー、スロバキアのドゥナイスカー・ストレダにも積替・シャトルターミナルを運営している。

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