ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)が10日発表した2015年10月の国内新車(乗用車・小型商用車)販売は12万9,958台となり、前年同月に比べ38.5%減少した。前年同月比の減少幅は、8月に19.4%、9月は28.6%と若干改善していたが、再び40%近い大幅な落ち込みとなった。1~10月の累計は前年同期比33.6%減の132万2,681台だった。
自動車製造業者委員会(AMC)のシュライバー会長は、再び新車需要が落ち込んだ理由として、ルーブルの為替レートが安定していることに言及した。8月はルーブルが急落したため、(現金を高額な耐久消費財に投資する動きが強まり)新車販売が好転したが、今は為替レートが安定しており、新車需要が落ち込んでいるという。また、ロシア政府が昨年9月に導入した自動車買い替え奨励制度も効果が出ていないと指摘した。