欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2015/11/13

一般・技術・その他 (旧)

独ダイムラー、難民支援の実務研修がスタート

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは11月9日、シュツットガルト・ウンタートュルクハイムにあるメルセデス・ベンツ工場で難民および亡命申請者40名が実務研修(ブリッジインターンシップ)を開始したと発表した。期間は14週間で、工場での […]

独自動車大手のダイムラーは11月9日、シュツットガルト・ウンタートュルクハイムにあるメルセデス・ベンツ工場で難民および亡命申請者40名が実務研修(ブリッジインターンシップ)を開始したと発表した。期間は14週間で、工場での現場研修(3.5時間/日)とドイツ語学習(3.5時間/日)を組み合わせている。ダイムラーは他の工場でも同様の実務研修を実施する計画で、数百名を支援する予定という。

研修の参加者は、連邦雇用庁とシュツットガルトおよびエスリンゲンの職業センターが選出した。今回は、年齢が20~51歳のアフガニスタン、エリトリア、ガンビア、ナイジェリア、パキスタン、シリア出身の40名が参加する。

現場研修は午前6時に始まる早番に参加する。車軸の生産および物流業務に携わり、機械の装備や部品の分類・準備、溶接ロボットの操作、機械のメンテナンスなどを学ぶ。ドイツ語学習は10人の少人数グループで実施し、就職の応募書類の作成などもサポートする。

研修プログラムの終了後は、企業や人材派遣会社への就職や職業訓練を斡旋する。このため、ダイムラーの事業所委員会(従業員の代表機関)は、支援プログラムが現行の従業員やパートタイム労働者の雇用を脅かす恐れはないと説明する。

実務研修の費用は、連邦雇用庁が最初の6週間を引き受け、ダイムラーは残り8週間について最低賃金をベースにした賃金を支払う。また、ダイムラーはドイツ語コースの費用をすべて負担する。

企業情報 - 部品メーカー
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |