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2015/11/20

一般・技術・その他 (旧)

独ユーリッヒ研究所、燃料電池の稼働時間で新記録

この記事の要約

ドイツのユーリッヒ研究所はこのほど、セラミックス製の高温型燃料電池(固体酸化物形燃料電池:SOFC)の稼働時間が7万時間を超え、世界記録を更新したと発表した。2つのセルを重ねたスタックで、2007年8月6日にスタートした […]

ドイツのユーリッヒ研究所はこのほど、セラミックス製の高温型燃料電池(固体酸化物形燃料電池:SOFC)の稼働時間が7万時間を超え、世界記録を更新したと発表した。2つのセルを重ねたスタックで、2007年8月6日にスタートした同試験は8年以上が経過している。累計の発電量は3,400キロワット時で、一世帯が1年間に使用する電気量に足りるという。

SOFCは、作動中の温度が700度の高温に達するため、材料への負荷が大きい。同研究所によると、試験中のスタックは作動時間1,000時間あたりの劣化率が0.6%。改良を加え2010年に稼働試験を開始した別のスタックでは、稼働時間が3万4,500時間で劣化率は世界記録を達成したスタックの半分以下に改善している。

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