ロシア鉄鋼大手のセベルスタリはこのほど、韓国の現代・起亜自動車から初めてフロントパネル用の圧延鋼材を受注したと発表した。現代のサンクトペテルブルグ工場で10月初めから、セベルスタリの圧延鋼材を使用して「ソラリス」のフロントウィングパネルの量産を開始した。セベルスタリは今後さらに、外装パネルを中心に現代・起亜との取引を拡大していきたい意向を示している。
セベルスタリはこのほか、現代のロシア工場に2015年1月~12月まで、現代「ソラリス」と起亜「リオ」の内装ボディー部品向けの亜鉛めっき鋼材および冷延鋼材を供給する契約でも合意している。
なお、ルノー・日産アライアンスからは、2015年7月~2016年2月まで圧延鋼材を供給する契約を受注している。この圧延鋼材は、ロシアのチェレポヴェツ製鋼所から供給する。
セベルスタリは、ロシアや独立国家共同体(CIS)諸国に工場を持つ乗用車メーカーに製品を供給しており、ゼネラルモーターズ・ウズベキスタン、PSAプジョー・シトロエン、独ホイールメーカーのメフロ・ホイールズ、フォルクスワーゲン(VW)グループのロシア法人などを顧客に持つ。