欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2016/3/4

企業情報 - 自動車メーカー

VW、デジタル技術の開発を強化

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは2月29日、欧州、アジア、米カリフォルニアの3カ所に「フォルクスワーゲン・グループ・フューチャー・センター」を開設する計画を発表した。デザイナーとデジタル技術の専門家が共 […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは2月29日、欧州、アジア、米カリフォルニアの3カ所に「フォルクスワーゲン・グループ・フューチャー・センター」を開設する計画を発表した。デザイナーとデジタル技術の専門家が共同で未来の自動車を開発する。デジタル時代に合わせてグループデザインを刷新する方針であり、自動運転への取り組みも強化する。

VWは昨年11月、新設したVWグループのデジタル化戦略部門の責任者に米IT大手アップル出身のヨハン・ユングヴィルト氏が就任する人事を発表した。ユングヴィルト氏は今回の発表に際し、「我々が2025年までに主導的なモビリティープロバイダーになることを確信している」と述べ、VWグループは今後、部分的にソフトウエアおよびサービスカンパニーへと発展していく、と説明した。

欧州のフューチャー・センターはドイツのポツダムにあり、すでに業務を開始している。カリフォルニア、アジアについては近く拠点を決定する予定。

■ 2020年までにエレクトロモビリティーを20モデル追加

VWはこのほか、エレクトロモビリティーのライナップを強化する計画も発表した。VWグループは現在、電気自動車とプラグインハイブリッド車を計9モデル販売しており、2020年までさらに20モデルを追加する計画という。同年までに純粋な電気自動車の航続距離を500キロメートル以上に伸ばすことは可能であり、充電時間も大幅に短縮できるとの見解を示している。

COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |