独自動車大手ダイムラーと米電気スポーツカーメーカーのテスラの協力関係がひとまず終了する。ダイムラーはメルセデス・ベンツ「Bクラス」の電気自動車「Bクラス・エレクトリックドライブ」にテスラのリチウムイオン電池と駆動装置を採用しているが、今後は自社で調達できる体制が整ったため、テスラとの後続プロジェクトは現在のところ計画していないとう。メルセデスの電気自動車開発を統括するハラルド・クレーガー氏が独業界紙『オートモビルボッヘ』に明らかにした。
ダイムラーはテスラに資本参加していたが、2014年10月には保有株約4%をテスラに売却し、資本撤退すると発表した。
ダイムラーは3月1日、リチウムイオン電池の組み立てを事業とする子会社ドイッチェ・アキュモーティヴの生産能力を大幅に増強するため、新しいバッテリー工場を建設すると発表した。約5億ユーロを投資してドイツ東部のカーメンツにある既存工場の隣に新工場を建設する計画で、新工場は2017年夏に操業を開始する予定。
『オートモビルボッヘ』紙によると、ダイムラーは遅くとも2018年に航続距離を大幅に改善した新しい電気自動車モデルを市場投入する計画。「GLC」をベースにした航続距離が500キロメートルのオフロード車のほか、「Bクラス・エレクトリックドライブ」の新世代モデルを発売する可能性もあると見られている。