独高級車大手のBMWは、南アフリカのロズリン工場を拡張する。現地紙『マーキュリー』がBMW南アフリカのティム・アボット社長に取材して報じた。
同紙によると、拡張工事はロズリン工場に4億ドルを投資する計画の一環で、2億ドルを新しい従業員の訓練センターの建設などインフラ整備に投資し、2億ドルを新しい機械・設備の調達などに投資する。
設備投資は主に、SUVモデル「X3」の生産ラインの整備に充てる。同工場で生産している「3シリーズ」の現行シリーズの生産終了後、「X3」に切り替える計画。自動車調査会社IHSオートモーティブによると「X3」の生産開始は2018年となる見通し。
市場アナリストは「X3」の生産に切り替える理由について、南アフリカや、ナイジェリア、ケニア、タンザニアなどのアフリカ諸国で「3シリーズ」よりも「X3」の需要が高いとBMWは判断しているためと分析している。