トヨタ自動車の欧州統括会社トヨタモーターヨーロッパ(TME)は14日、ロシアのサンクトペテルブルク工場で2016年8月からコンパクトSUV「RAV4(ラヴフォー)」の生産を開始すると発表した。
サンクトペテルブルク工場は現在、ロシア、ベラルーシ、カザフスタン市場向けに「カムリ」を生産しており、同工場にとっては2機種目の生産モデルとなる。TMEはRAV4の生産に向け、71億ルーブル(約9,010万ユーロ)を投資し、同工場の生産棟の拡張工事や生産設備の近代化を進めてきた。これらの措置により、サンクトペテルブルク工場の生産能力は現在の年5万台から2倍の年10万台に拡大。従業員数は約800人増える予定。
トヨタはこのほどスイスで開催されたジュネーブモーターショーで新型クロスオーバー「C‐HR」を世界初披露した。「C‐HR」は日本では2016年内に、欧州地域では2017年初頭から販売を開始する予定。欧州ではトルコのサカルヤ工場で「C‐HR」を生産するが、エンジンは英国のディーサイド工場から供給する。