独自動車部品大手のシェフラーは15日、2015年通期の売上高が前年比9.1%増の132億ユーロに拡大したと発表した。為替相場の影響が大きく、為替レート調整後では3.5%の増収だった。自動車部門が好調で、地域別では中国と米国が好業績に寄与した。
部門別の売上高は、自動車部門が前年比11.2%増(為替調整後:5.8%増)と大幅に伸びたのに対し、産業部門は3.0%増(同:3.2%減)にとどまった。
地域別の売上高は、中国が23.5%増(6.0%増)、アメリカ地域は17.5%増(8.2%増)、アジア・大平洋地域も13.5%増(5.0%増)と2ケタの伸びを示した。欧州は2.1%増(1.0%増)と小幅な伸びにとどまった。
特別項目計上前の営業利益(EBIT)は、前年を1億1,500万ユーロ上回る16億7,600万ユーロとなり、EBITベースの利益率で12.7%を確保した。特別項目には、自動車用ベアリングでの価格カルテルに対する欧州連合(EU)の制裁金や産業部門の事業再建計画「CORE」の費用が含まれている。特別項目計上後のEBITベースの利益率は10.6%となる。
2016年は、為替調整後の売上高で3~5%の成長、EBITの利益率は特別項目計上前で12~13%を見込んでいる。