独高級車大手BMWのイアン・ロバートソン取締役(販売・マーケティング担当)は業界紙『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ』によるインタビュー記事(3月10日付、電子版)の中で、販売における今後の課題や戦略について語り、個人的なニーズに対応していく必要があるとの見解を示した。
ロバートソン取締役によると、大部分の顧客はメンテナンスを煩わしいと考えているため、例えばデジタルマップを遠隔操作でアップロードしたり、7シリーズでは従業員が自宅や職場に訪れて車両引き取りや納車といったサービスを検討している。また、顧客が職場で駐車している間にオイル交換するなどの移動訪問サービスも検討しているとした。
BMWでは、新車・中古車販売から金融サービスまで合わせると全体で顧客との接点が年2,000万回あり、サービスによって異なるデータベースを使用している。今後は、これらを融合してより個人ニーズにあったテーラーメードの顧客アプローチをしていくことを考えているという。自動車販売だけでなく、顧客がBMW車を使用する期間中(ドライビング・ライフタイム)を通して様々な観点から顧客にアプローチすることが重要であるとし、よりダイレクトで意図的な双方向の顧客関係を構築していくことをめざしていく方針を示した。