仏石油大手のトタルは3月31日、ドイツの高級車大手BMWとレンタカー大手シクストが合弁会社を通して共同展開するカーシェアリングサービス「ドライブ・ナウ」と共同で、給油時の支払いをデジタル化するサービスを開始すると発表した。6月からトタルがベルリンで運営するガソリンスタンド約30カ所で同サービスを利用することができる。年内には、ハンブルクやミュンヘンなど、ドライブ・ナウがサービスを展開する国内の他の都市にもサービスを拡大する。
ドライブ・ナウはこれまでも給油料金を負担していたが、ドライバーが車両に付いている「タンクカード」をガソリンスタンドのレジに提示して支払いを済ませる仕組みだった。
新たに導入したサービスでは、ドライブ・ナウの車両に搭載されたナビゲーションシステムにより、当該サービスを提供するトタルのガソリンスタンドを認識する。ドライバーは従来通り給油バーを給油口に差し込まなければならないが、車載ディスプレーに給油スタンドの番号を入力すると料金が自動課金され、レジに行かなくても支払い手続きを済ませることができる。
トタルとドライブ・ナウはベルリンで数か月間、当該サービスを試験導入していた。