独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は5月30日、傘下の商用車大手MANトラック・アンド・バス(以下、MAN)が、米シリコンバレーのスタートアップ企業FR8レボリューション(以下、FR8)に約850万米ドルを出資すると発表した。FR8は、輸送会社、荷主、トラックのドライバーにリアルタイムで荷台スペースの空き状況などを知らせるプラットフォームを開発、2016年第2四半期(4~6月)にも市場投入する予定。
MANは、物流業界におけるデジタル化が進む中で、FR8への出資により、新しい技術やサービスで実績を積み、欧州事業に生かしていく方針。
VWによると、米国では現在、約1万2,000社のいわゆる「フレイトブローカー」が、輸送トラックの荷台スペースの空き状況に関する情報を電話やファクス、メールなどを使って業者間で交換している。FR8のプラットフォームでは、荷台の空き状況やトラックの位置、運送料金、ドライバーの運転時間などの情報を関係者がリアルタイムで共有することができ、トラックの空きスペースを有効活用して運送効率の改善を図ることができる。