z独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級スポーツカーメーカーであるポルシェは5月27日、子会社ポルシェ・デジタルを設立すると発表した。同子会社は、デジタル技術を活用したモビリティーサービスの開発や事業プロセスの改善などに取り組む。既存の組織体制にとらわれず、場合によっては外部からの協力も得て、新しいアイデアを迅速に実用化できる環境の整備を目指している。
ポルシェ・デジタルの社長には、IT分野の調査・コンサルティング会社である米ガートナー出身のティーロ・コスロフスキー氏が就任する。本社はシュツットガルト近郊のルードヴィヒスブルクに置き、ベルリン、米シリコンバレー、中国にも拠点を設ける計画。
新会社は、新しいトレンドの分析や提携先の開拓なども業務とする。例えば、コネクティビティ(接続性)、スマートモビリティ、自動運転などの分野で提携先を探すほか、ベンチャーキャピタルファンドやスタートアップ企業への資本参加も検討する。