英自動車工業会(SMMT)が5月25日発表した2016年4月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は前年同月比16.4%増の14万9,334台に拡大した。増加は9カ月連続となる。全体の約8割を占める輸出が23.7%増と好調で、国内市場向けの落込み(7.8%減)を相殺した。
1~5月の累計は、前年同期比10.8%増の58万8,024台。輸出が14.3%増の45万1,385台、国内向けは0.9%増の13万6,639台だった。
■ 商用車生産は、エンジン生産は14.6%増
4月の商用車生産は8,548台となり、前年同月比で0.9%減少したものの、1~4月の累計では前年同期比0.4%増の3万2,187台と微増を確保した。
4月のエンジン生産は、前年同月比14.6%増の23万1,628基と2ケタ増。輸出向けは2.8%減の13万2,587基と前年同月を僅かに下回ったが、国内市場向けが50.8%増の9万9,041基と大幅に伸びた。SMMTのホーズ会長は国内向けの増加について、国内工場の拡張や新設などにより生産能力が増強されていることが背景にある、とコメントした。