BMW、ロールスロイスの部品生産に3Dプリンタを活用

独高級車大手のBMWグループは傘下の英高級車メーカー、ロールスロイスの部品の量産に3Dプリンタを使用している。今後さらに3Dプリンタを使用した生産技術の開発を進めるとともに、3Dプリンタの投入規模も増やしていく方針を示している。

ロールスロイス「ファントム」では2012年から部品1万個以上を3Dプリンタで製造してきた。例えば、警告灯用のプラスチック製フォルダーやドアのセンターロックボタン、電気式パーキングブレーキ、ソケットなどを生産している。今年初めには研究イノベーションセンター(FIZ)の積層造形センターでロールスロイス「ドーン」の部品の生産も開始した。

BMWは、米ベンチャー企業Carbon3Dが開発した最新の造形技術「CLIPテクノロジー」もすでに導入している。カーシェアリングサービス「ドライブ・ナウ」に使用するMINIの車両に名前を付けるというソーシャルメディアのキャンペーンで、CLIP技術を使用して名前を記した方向指示器をCLIPテクノロジーで生産した。CLIPテクノロジーでは従来の3Dプリンタに比べ造形にかかる時間を大幅に短縮することができる。

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