独自動車大手のダイムラーはこのほど、ベンチャー企業の支援プログラム「スタートアップ・アウトバーン」の参加企業を選出するためのプレゼンイベントを開催した。同プログラムは「モビリティーの未来」をテーマとする。今回のイベントには約300の応募企業の中から22社が参加、人工知能、生体情報(バイタルデータ)の計測、タッチスクリーン、高性能スマートガラスなどさまざまな分野のアイディアを発表した。
選出された企業は9月から支援プログラムに参加し、3カ月のコーチングプログラムを受けることができる。同プログラムを通して各アイディアをさらに洗練させ、来年1月のイベントで投資家の前で発表する。
「スタートアップ・アウトバーン」は、ダイムラー、ベンチャー企業を支援している米プラグアンドプレイ、シュツットガルト大学、ドイツの産学連携プロジェクト「ARENA2036」が共同で運営している。支援対象に選ばれた企業は、シュツットガルト大学内にある「ARENA2036」の研究施設の共同作業スペースや実験設備を利用することができるほか、法律や税金に関する質問、資金計画相談などのサポートも受けることができる。
ARENA2036(ARENA:Active Research Environment for the Next Generation of Automobiles)はドイツの産学連携プロジェクト。自動車誕生150周年となる2036年までを実施期間とする長期プロジェクトで、未来の自動車を視野に入れている。