ポルシェ、電気自動車の発売に向け1,400人増員

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級スポーツカーメーカーであるポルシェは7月26日、同ブランド初の電気自動車「ミッションE」の発売に向け、シュツットガルト圏の拠点の開発・生産部門で従業員1,400人以上を採用すると発表した。「ミッションE」は2020年までに発売する計画。同モデルの生産では、生産ラインのデジタル化やロボットの投入により従業員の身体的負担を軽減するなど、新技術を投入する方針。

ポルシェはすでに「ミッションE」の発売に伴いツッフェンハウゼンの本社工場に約7億ユーロを投資し、生産設備を整える計画を明らかにしている。新たに採用する1,400人以上のうち、約1,200人はツッフェンハウゼンに配置する計画。

今回の計画では、デジタル化、電気駆動車(Eモビリティ)、スマートモビリティ、コネクテッドカーの分野で人員を増やす方針。特に、生産ラインのデジタル化に詳しい生産プランナーを探している。また、IT分野の専門家100人以上を採用する。子会社ポルシェ・デジタルでは、高級車向けモビリティサービス分野の技術者50人を増員する。職業訓練生の受け入れ枠も現在の150人から200人に引き上げる。

ポルシェは2016年6月末時点で従業員2万6,200人を抱えている。同社の従業員数は2010年に比べ2倍に拡大している。

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