「BMWコネクテッド」、8月に欧州市場投入

独高級車大手のBMWは2016年8月に欧州の一部市場に「BMWコネクテッド」を投入する。プラットフォーム「オープン・モビリティ・クラウド」をベースにアプリを通して各ドライバーのニーズに応じた快適なモビリティサービスを提供する。第1弾では適切な出発時間などをユーザーに知らせたりする「ジャーニーマネジメント」に重点を置いている。

「BMWコネクテッド」は例えば、携帯端末のスケジュールデータと車載システム、最新の交通データを連携させて、◇ドライバーに適切な時間に目的地に到着するための出発時間を知らせる◇携帯端末に入力してある目的地を車載システムが認識するため、ナビゲーションに目的地を入力する必要がなくなり、乗車後すぐに発進できる◇ショートメッセージサービス(SMS)により会議の参加者に到着時間を知らせる◇頻繁に通る道を学習しお気に入りの目的地として自動保存する(Personal Lerned Destinations機能)――といった機能やサービスを利用することができる。

今秋に世界初公開する次世代「5シリーズ」の発表時には新しい機能やサービスの詳細を紹介する予定。

■ 「マイクロソフト・アジュール」を基盤にプラットフォーム構築

「BMWコネクテッド」は、米マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「マイクロソフト・アジュール(Microsoft Azure)」をベースにプラットフォームを構築した。機械学習やデータ分析によりさまざまな情報やデータを処理して個人のニーズや状況に合ったサービスを提供する。

「BMWコネクテッド」は差し当たりアップルのiPhoneユーザーを対象としており、米国では2016年3月31日から「BMWコネクテッド」の提供を開始した。また、米国のユーザーは9月からアマゾンの人工知能スピーカー「エコー(Echo)」とBMWコネクテッドを連携させることができる。これにより例えば、自宅から言語操作で充電状況を確認したりできるようになる。

欧州では8月初めからドイツ、オーストリア、英国、イタリア、フランス、スイス、ベルギー、スペイン、デンマーク、オランダ、チェコ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スウェーデン、フィンランド、アイルランド、ルクセンブルクでも「BMWコネクテッド」を利用できるようになる。

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