仏自動車大手のPSAグループは15日、ロサンゼルスに拠点を置く米ダイバージェント3Dと金属3Dプリンタを使用した自動車製造の分野で戦略提携すると発表した。自動車製造工程の抜本的な改革を目指し、複数の共同開発プロジェクトで協力する。
ダイバージェント3Dは、金属3Dプリンタのソフトウエア・ハードウエア・プラットフォームを開発した。3Dプリンタの使用により、部品の大幅な小型化や軽量化、複雑なデザインが可能になり、経済性の改善や環境負荷の低減が可能になる。
3Dプリンタは自動車分野ではこれまで主に、プロトタイプの製造や小規模の部品生産に使用されてきた。PSAはダイバージェント3Dとの長期的な提携により、自動車のデザインや製造工程を全般的に見直し、より軽量かつ安全で、コスト効率が高く、環境負荷の低い自動車製造方法の開発に取り組む意向を示している。