三菱レイヨン(東京都千代田区)は9月16日、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の伊スポーツカーメーカー、ランボルギーニと自動車用の炭素繊維複合材(CFRP)分野における共同開発について、具体的な検討を開始することで合意し、基本合意書(MOU)を締結した。
今後1年を目処に、新素材や新技術を取り入れた自動車用CFRPの開発で協力の可能性を検討する。特に、加工時間の短縮、生産作業の削減、生産の自動化に関する技術の導入に注力する方針を示している。
両社はこれまで、三菱レイヨンのCFRP中間材およびCFRP中間材の加工技術と、ランボルギーニの軽量部品の製品化に関するノウハウを組み合わせることによる、自動車用CFRPの新たな展開の可能性について協議してきた。今回の基本合意により、共同開発に向けて具体的な検討を開始する。