欧州自動車工業会(ACEA)は10月28日、欧州連合(EU)の2016年1~9月(第1~3四半期)の乗用車新車登録に占める代替燃料車(AFV)の登録台数が44万238台となり、前年同期に比べ4.7%増加したと発表した。(EU加盟28カ国のうち、クロアチア、キプロス、ルクセンブルク、マルタ、スロベニアのデータはない)。
このうち、純粋な電気自動車(BEV)、航続距離延長装置搭載の電気自動車(EREV)、燃料電池車(FCEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)を含む電気駆動車(ECV:electric chargeable vehicles)は10万5,241台と、前年同期に比べ18.9%増加した。BEVのみでは前年同期比17.9%増の4万5,403台、PHEVは前年同期比20.5%増の5万8,070台だった。
フルハイブリッド車とマイルドハイブリッド車を合わせたハイブリッド車(HEV)の1~9月の登録台数は、前年同期比27.1%増の20万854台、天然ガス車(NGV)、液化石油ガス車(LPG)、エタノールの混合率が85%のエタノール(E85)車を含むその他の代替燃料車は前年同期比22.8%減の13万4,143台にとどまった。
■ECV登録台数、ノルウェーが首位
欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国も含めた欧州においてECVの登録台数が最も多かった国はノルウェーの3万3,386台(前年同期比34.2%増)で、2番目は英国の2万9,195台(同:36.6%増)だった。
BEVのみでは、ノルウェーの1万7,485台(11.3%減)が最も多く、2番目はフランスの1万6,091台(36.6%増)、PHEVでは、英国が1万9,694台(49.1%増)、ノルウェーは1万5,879台(208.2%増)だった。