独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは14日、中国の第一汽車(FAW)グループとの協力による今後10年の成長計画を発表した。VWとFAWによる合弁会社、一汽大衆(FAW VW)とプラグインハイブリッド車や電気自動車などの電気駆動車の現地生産などで協力する。現地生産する初めてのハイブリッド車として、年内にアウディ「A6 L eトロン」のディーラー出荷を開始する。
FAW VWは今後5年以内に、アウディの電気駆動車である「eトロン」モデルを計5モデル、現地生産する。この5モデルには、航続距離が500キロメートルを超える純粋な電気自動車も含まれる。2025年までに全ての量産セグメントにおいて、少なくとも電気駆動のSUVとセダンを1車種ずつ現地生産モデルとして販売する計画で、同計画が実現すると、6セグメントで「eトロン」モデルを販売することになる。
FAWとアウディはこのほか、2017年にモビリティサービスとデジタルサービスの合弁会社を設立する計画。
アウディはさらに、上海汽車(SAIC)とも中国における長期的な協力の可能性を検討する協議を開始した。SAICとVWは、合弁会社の上海フォルクスワーゲン(SVW)を通して協力関係にある。