オーストリアの鉄鋼大手フェストアルピーネはドイツの大手自動車メーカーから6億ドルの大型受注を獲得した。これを受け同社はメキシコ、ドイツ、ルーマニア、中国にある工場の生産能力を強化するため新たに3,000万ユーロを投資すると発表した。
投資予算の約半分、約1,500万ユーロはメキシコ工場に投資される。同社の2015/16年度の売上高12億ユーロのうち、6,200万ユーロがNAFTA(北米自由貿易協定)圏によるものだった。今回メキシコ工場の生産能力を強化することで、2020年までに30億ユーロの売上到達を目指す。メキシコには8工場があるが、メキシコ中西部のアグアスカリエンテにも工場を新設し、新たに80人を雇用する計画。新工場は2017年秋から自動車用のクロスメンバー、ルーフパネル、リアエプロンなどを生産する。2018年7月からフル稼働を予定している。
また、同社はドイツ、ルーマニア、中国の生産能力強化に1,400万ユーロを投資する。