独高級車大手3ブランド、16年はメルセデスが首位に

独高級車大手3ブランド(メルセデスベンツ、BMW、アウディ)の2016年通期の新車販売台数は、メルセデス・ベンツが昨年首位のBMWを抜いて、トップに躍進する見通しだ。1~11月までの販売でメルセデス・ベンツはBMWに約7万台の差をつけており、逆転の可能性はほぼないと見られている。

メルセデス・ベンツの1~11月の新車販売は、前年同期比11.8%増の189万3,619台となり、すでに2015年1~12月通期の販売台数を上回った。中国が前年同期比27.9%増と大幅に伸びている。米国では0.2%減と前年並みを確保した。

BMWの1~11月の新車販売も前年同期比5.6%増の182万4,490台と好調だが、中国の販売(MINIも含む)は11.2%増と、伸び率はメルセデス・ベンツに比べて小さく、米国販売(MINIも含む)は前年同期比10.2%減と低迷している。

アウディの1~11月の新車販売は、前年同期比4.2%増の171万3,900台と、メルセデス・ベンツ、BMWに大きく水をあけられている。

独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、専門家の間では、メルセデス・ベンツの販売好調は、ゴードン・ワグナー氏をチーフデザイナーに迎え、デザインを刷新したことが奏功しているとの見方がある。