スイスの自動車部品大手オートニウムは12月12日、中国山東省の煙台市に同国で7カ所目となる新工場を開設すると発表した。2017年夏から軽量で防音・断熱などの効果がある多機能インナーダッシュとカーペットシステムの量産を開始する。
同社が生産する防音・断熱効果のある軽量な部品は、中国で事業展開する国際的な大手自動車メーカーや現地の自動車メーカーの間で高い需要が続いている。新工場の建設により、生産能力を拡大して高い需要に対応するとともに、顧客の輸送コスト負担を軽減する。また、自動車生産台数が今後さらに拡大する見通しの中国で生産能力を増強し、同国における市場シェアの拡大を目指す。
新工場は、インナーダッシュとカーペットシステムを年約25万台分、生産する能力を持つ。2017年夏から、近隣の工場に製品をジャストインタイム方式で供給する計画だ。将来、生産能力をさらに拡大することもできる。
オートニウムは中国の重慶(2006年~)、太倉(2010年~)、瀋陽(2011年~)に自社工場を持つほか、日本特殊塗料と広州(2003年~)、天津(2004年~)、武漢(2013年~)で合弁事業を行っている。