ドイツ連邦陸運局(KBA)が1月4日発表した2016年12月の国内乗用車新車登録は25万6,533台となり、前年同月に比べ3.7%増加した。前年同月に比べ営業日が1日多かったことが販売増加の一因。2016年通期の登録台数は、前年比4.5%増の335万1,607台となり、14年から3年連続の増加となった。
16年通期のブランド別の登録台数は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が前年同月比4.3%減と低迷した。ドイツ勢ではスマートも1.3%減となったものの、ほぼすべてのブランドが前年同月を上回った。
国外ブランドでは、シュコダが市場シェア5.6%で最も多く、ルノー(同:3.7%)、現代自(3.2%)が続いた。
日本勢は、レクサス(46.0%増)、ホンダ(20.2%増)が前年比で2ケタ増を確保した。トヨタ(8.9%増)、マツダ(8.8%増)、三菱自(8.1%増)、スバル(6.3%増)、日産(3.9%増)、スズキ(1.5%増)も前年実績を上回った。
燃料別では、ガソリン車が全体の52.1%、ディーゼル車は45.9%を占めた。代替燃料車の市場シェアは2.0%。うち、ハイブリッド車は4万7,996台(うち、プラグハイブリッド車1万3,744台)、電気自動車は1万1,410台だった。
顧客別では、個人が全体の35.0%を占めた。
■16年の国内生産・輸出は前年並み
独自動車工業会(VDA)によると、国内受注は12月単月、2016年通期のいずれも1%減と、前年実績をやや下回った。国外受注は、12月が前年同月比7%増、2016年通期では前年を約3%上回った。
国内生産台数は、12月が30万8,300台となり、前年同月に比べ11%増加した。大幅な増加は、昨年12月の生産台数が比較的低調だったことの反動もある。2016年通期では前年比1%増の574万3,400台を生産した。
輸出は、12月が前年同月比11%増の30万8,300台、2016年通期では前年並みの441万5,300台を確保した。