BMW、「プロジェクトi」の責任者交代

独高級車大手のBMWは12月15日、同社初の電気自動車の発売やサブブランド「BMW i」の立ち上げなど同社の最新技術の開発に携わる「プロジェクトi」の責任者が交代すると発表した。2007年の発足時から「プロジェクトi」を統括してきたウルリッヒ・クランツ氏（58）に代わり、2017年1月1日からロベルト・イルリンガー氏（48）が同プロジェクトを引き継ぐ。

クランツ氏は今回の人事について、「この年齢になっても私の心は全くのデジタルネイティブだ」と述べ、最新技術の開発に高い関心を示しながらも、「次世代のプロジェクトi2.0には、最初のアイデアから市場投入までを実現できる人物が携わるべきだ」とコメントした。

「プロジェクトi2.0」では、電気駆動車、自動運転、車両のネットワーク化を融合させた未来のモビリティコンセプトの開発に取り組んでいる。BMWは2021年に「BMW i」ブランドから、このようなコンセプトを体現した「BMW iネクスト」を発売する計画。