BMW、MINIの電気自動車をオランダで生産も=独誌

独高級車大手のBMWは、傘下の超小型車ブランドMINI から初めて発売する電気自動車の生産を、MINIの旗艦工場であるオックスフォードではなく、オランダのVDLネッドカーに委託する可能性を検討している模様だ。英国が昨年の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めた後の、今後の計画の詳細が固まっておらず、経済的な影響の予想が難しいため。独専門誌『オートモビルプロダクション』が報じた。

BMWは2016年秋に、MINI初の電気自動車を2019年に発売する計画を発表した。同誌によると、BMWでは、3月末までに英国の今後の方向性が固まることを期待していたが、難しい見通しとなったため、VDLネッドカーへの生産委託を検討し始めたもよう。

BMWはオランダでの生産について正式なコメントを出していないが、『オートモビルプロダクション』誌によると、BMWの広報担当者は、「まだ最終決定はしていない」と説明している。

■ 「X1」をVDLネッドカーでも生産

VDLネッドカーは現在、MINIの3ドア、カブリオレ、カントリーマンを受託生産している。『オートモビルプロダクション』誌によると、VDLネッドカーでは3月から、MINI初のハイブリッドモデル「クーパーSEカントリーマン・オール4」の生産を開始する予定。また、8月からはBMWの小型SUV「X1」の生産も開始する。

「X1」は現在、ドイツのレーゲンスブルク工場で生産している。BMWによると、VDLネッドカーへの生産委託は、「X1」の販売好調を受けた措置で、引き続き「X1」の大部分はレーゲンスブルク工場で生産する。

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