独高級スポーツカーメーカーのポルシェと独高級車大手のBMWは9月から、ガソリンエンジン用微粒子捕集フィルターの導入を開始するもようだ。独業界紙『オートモビルボッヘ』(電子版、4日付)が報じた。欧州連合(EU)では、2017年9月からさらに厳しい排ガス規制が新型車に適用される。2018年9月からはすべての新車が対象となる。
ポルシェの広報担当者は『オートモビルボッヘ』紙の取材に対し、「ポルシェのモデルはすべて、市場導入時に遵守すべき排ガス基準を満たしている。基準に適応するためにガソリンエンジン用微粒子捕集フィルターが必要であれば、当該技術は当社のモデルにも採用する」と回答した。ただ、モデルやシリーズへの採用順番やコストについては、「現時点では競争上の理由からコメントできない」としている。
また、同紙がBMW筋から得た情報によると、同社は近くすべてのガソリンエンジン搭載モデルに微粒子捕集フィルターを搭載する方針のもようだ。このような措置により、例えば、ガソリン燃料の品質の違いにより排ガスに含まれる微粒子の含有量が基準を超えてしまうなど、状況によって数値に変動が生じる事態に対応する意向という。