BMW社長、自動車業界で連合・提携の増加を予想

独高級車大手BMWのハラルド・クリューガー社長は7日ジュネーブモーターショーで、「自動車業界では将来、さらに連合(アライアンス)や提携が増えるだろう」との見解を示した。その背景としてデジタル化の波に言及した。

同社長は、例として、アウディ、ダイムラー、BMWの3社が共同でマッピング・位置情報サービス会社のヒア(HERE)を買収したことを挙げ、当該分野(デジタル化)では、以前は考えられなかったようなアライアンスが起こり得る、との見解も示した。

連合・提携の利点としては、より迅速かつ少ない投資で新しい専門能力を増やし、共通の標準を形成することもできる、と説明した。

その一方で、BMWは将来の投資に自力で対応できるだけの十分な規模がある、とも述べ、そのためには引き続き売上高利益率で8~10%を達成することが重要だ、と強調した。

同社長はさらに、「新しい分野で全ての専門能力を単独で確保しなければならないということはなく、場合によっては時間的に長くかかりすぎると、競争上不利になる」と述べ、戦略的なアライアンスはあり得る、との見解を示したほか、成功の基盤は双方のウィン・ウィン関係にある、とも言及した。

なお、同社長は、仏自動車大手PSAのオペル買収に関しては、プジョー・シトロエンとオペルはBMWの直接の競合ではないと述べ、他のメーカーの方が影響を受ける可能性がある、との認識を示した。

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