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2017/3/17

一般・技術・その他 (旧)

バッテンフォール、定置用電池向けにBMWから自動車用電池を調達

この記事の要約

スウェーデン電力大手のバッテンフォールは14日、独高級車大手のBMWグループから年内にリチウムイオン電池を最大1,000個、調達する契約を締結したと発表した。これらの電池は複数の定置用蓄電池プロジェクトに投入する。バッテ […]

スウェーデン電力大手のバッテンフォールは14日、独高級車大手のBMWグループから年内にリチウムイオン電池を最大1,000個、調達する契約を締結したと発表した。これらの電池は複数の定置用蓄電池プロジェクトに投入する。

バッテンフォールはこれまでに、ドイツのハンブルクでBMW、独自動車部品大手のボッシュと共同で中古の自動車用充電池を再利用した定置用蓄電池プロジェクトを実施しているが、今回はBMWのディンゴルフィング工場から未使用の充電池を調達する。

BMWの電池を最初に導入するプロジェクトは、オランダのアムステルダム近郊で実施する122メガワット(MW)のオンショア風力発電パークで、定置用電池の容量は計3.2MWと、バッテンフォールがオランダで実施する最初の大型定置用蓄電池プロジェクトになる。

英国の南ウェールズではさらに規模が大きく、230MWの風力発電パークに22MWの定置用電池を設置する。

ドイツのハンブルクでは、ハンブルク・ベルゲドルフに建設予定のウィンドパークに、独風力発電設備大手のノルデックス、ハンブルク応用科学大学(HAW)と共同で大型定置用蓄電池を設置する予定。

BMWが同社の電気自動車「i3」に搭載しているリチウムイオン電池の出力は33キロワット時(kWh)。BMWが独自に開発したバッテリーマネジメントシステムを装備している。

BMWはリチウムイオン電池をドイツのディンゴルフィング工場で生産している。

ウィンドパーク向けの定置用電池は、風力発電による余剰電力を充電し、電力網の需給安定に活用することができる。バッテンフォールは将来、家庭用定置用蓄電池などにも製品の幅を拡大できると見込んでいる。

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