中国BYD、ハンガリーにバス工場を開設

中国のバッテリー・自動車メーカーである比亜迪汽車(BYD)は4月4日、ハンガリー西北部のコマロームでバス工場の開所式を行った。同社にとって欧州初の自社のバス工場となる。当初は電動バスを生産し、将来的にはフォークリフトや軽商用車にも生産車種を広げていく方針を示している。

新工場への投資は2018年までの3年間で約2,000万ユーロ。現在は、従業員32人が勤務しており、全体の68%が工場勤務に就いている。最終的には従業員数を約300人に増やし、2シフト体制で年最大400台の電動バスを生産する計画。

新工場からは、欧州全域の顧客に電動バスを出荷するほか、英バス大手アレクサンダー・デニス(ADL)との提携事業向けと、2018年上半期に生産を開始する予定のBYDのフランス工場に、バス用シャーシを出荷する予定。

新工場は、◇メインオフィス◇バッテリー試験およびメンテナンスセンター◇インスペクションラインおよび漏水(水漏れ)試験ブース◇バス・トラックの組み立てホール◇ペイントショップ――の5つの建物で構成されている。

BYDの電動バスは現在、欧州ではオランダのアムステルダム・スキポール空港や英国のロンドンで使用されている。

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