中国のバッテリー・自動車メーカーである比亜迪汽車(BYD)は3月23日、フランス北部のアロンヌ(オー=ド=フランス地域圏のボーヴェ近郊)に1,000万ユーロを投資して電動バスの組み立て工場を建設すると発表した。新工場は2018年上半期に生産を開始する予定。当初は、従業員約100人を雇用し、シングルデッキバス(平屋バス)を年最大200台、組み立てる予定。将来は生産車種を増やす可能性も視野に入れている。
また、新工場では、バスの組み立てに加え、メンテナンス・修理用のアフターセールス部門や、交換部品の物流センターも計画している。長期的にはバッテリーの試験センターも加わる予定。
BYDヨーロッパのIsbrand Ho社長はフランス工場の建設について、「我々は大都市の大気汚染の改善に貢献したい。ディーゼルエンジンを搭載した都市バスは、大気汚染の主因であるばかりでなく、走行ルートが明確なため、最も電動化しやすい車両カテゴリーの一つだ。我々は欧州および特に欧州の最大市場であるフランスで電動バスの販売が大きく伸びると予想している」と述べ、今後の事業拡大に意欲を示した。