独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は9日、2017年4月の世界販売が46万8,000台となり、前年同月と比べ1.8%減少したと発表した。東欧、ロシア、中国、インドが大きく伸びた一方、ドイツを含む西欧が低迷し、大きな足かせとなった。前年同月より営業日が2日少なかったことや西欧市場におけるゴルフシリーズのモデルチェンジが影響したと見られる。
販売台数を地域別にみると、西欧が9.9%減の11万8,400台、うちドイツは13.0%減の4万5,800台に落ち込んだ。東欧(ロシアを含む)は12.9%増の2万1,400台、中国が4.3%増の22万6,000台、インドが13.1%増の3,300台と好調だった。北米は8.7%減の4万6,300台に低迷した。
中国では新モデル「ティグアンL」(ロングバージョン)の人気を受け、「ティグアン」シリーズの販売が42.5%増の2万5,900台に拡大した。今月中国市場に投入された新型SUV「テラモント」も販売増に大きく貢献した。