「エフィシェントダイナミクス 2.0」の取り組みに言及=BMW社長

独高級車大手BMWグループのハラルド・クリューガー社長は5月4日、2017年第1四半期(1-3月期)決算の会見で、戦略「ナンバーワン・ネクスト」における燃費改善の取り組み「エフィシェントダイナミクス 2.0」について語った。

「エフィシェントダイナミクス」の次の段階に位置付けられる「エフィシェントダイナミクス 2.0」では、◇内燃エンジンのさらなる効率改善◇空気力学(エアロダイナミックス)の最適化◇すべての内燃エンジン車に2025年までに低電圧のエネルギー回生システムを搭載(同措置によりCO2排出量を5~7%削減する効果)◇燃料電池に関するトヨタ自動車との共同開発――に取り組んでいると説明した。

また、大気汚染の原因としてディーゼル車を批判する議論が活発化している現状については、事実に基づいて理性的な議論を行うべき、との見解を示した。具体的には、欧州(EU)の排ガス規制「ユーロ6」に対応したクリーンなディーゼル車の燃料消費量は、比較対象となるガソリン車に比べ約25%少なく、結果として二酸化炭素(CO2)排出量はガソリン車に比べて15%少ない、と強調した。

また、ディーゼル車を抜きにしてEUの2020年以降のCO2排出量の目標値を達成することはできない、とも説明し、大気汚染の原因となるのは、少なくとも10年以上前に製造された粒子状物質除去フィルターを装備していないディーゼル乗用車である、と指摘した。

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