スイスの自動車部品大手オートニウムは9日、米ミシガン州デトロイト近郊のノバイに北米市場の顧客に対応するための研究開発(R&D)センターを開設した。敷地面積は約7,800平方メートル。新拠点の従業員は175名となり、北米市場向けの製品開発や顧客と自動車関連の共同研究などを実施する。
オートニウムのマーティン・ヒーゼルCEOは、「北米事業はオートニウムグループの売上の45%を占めている。2011年に北米事業子会社として独立してから、2億7,000万スイスフラン以上を北米の生産・研究拠点に投資し、新たに1,200人の雇用を創出してきた」と述べ、北米事業の意義を強調した。
オートニウムは現在、アメリカに8カ所、カナダに2カ所、メキシコに3カ所の生産拠点を持つ。北米事業子会社の従業員は全体で4,350人、そのうち米国で3,650人を抱える。今年1月には米カリフォルニア州のシリコンバレーに次世代モビリティー専門の研究センターを開設している。